書道 W 二玄社原色法帖虞世南、孔子廟堂碑、初版本こんな素晴らしい法帖がほかにあるだろうか。開けたとたんに、黒と白だけの本かと思っていたら、少し青っぽい、黒と白の間のような色が、何とも時代を越えて私に昔の色や匂いまで伝えてくるようでした。指で触ると(触ってないけど)、墨の粉が指先に着くかと思うくらいです。このニ玄社本は、原本と全く同じ形のように思われます。拓本の部分と、そのまわりの白い紙の部分も全く原本と同じ。だから白い部分に、本をめくったり、触った時の汚れまでが、そのまま複製されているのです。メルカリの他の出品者の写真を見た時、「あっ、汚れがある」と思ったのですが、自分のを見たら、同じ所に同じ汚れがある。次のページも全く同じ。つまり、厚手の表紙も裏表紙も原本と全く同じに複製しているということになりますか。すごいことです。原本と寸分違わず作られているのでしょう。寸法だけでなく、中身の拓本までが本物と全く同じと思っていいと思います。匂い立つような拓本、素晴らしいです。箱の紙が少し破れております。写真を確認してくださいませ。